東海地震に固執した地震対策は間違いか?

東海地震に固執した地震対策は間違いか?

上の記事を御覧ください。
東京大学のアメリカ人地震学者が、
「日本政府の地震研究が東海地震の予知に固執しすぎたために、3月11日の東北地方太平洋沖地震の被害を大きくした」、と指摘しているそうです。
確かに20年以上前から、「東海大地震は近いうちに起きる!」という内容の報道や、特集番組が何度も放送されていたのは記憶にあります。私も以前に関東地方に住んでいたので、「大きな地震が来るんだろうなー、準備しなきゃ」と思いながら過ごしておりました。
しかし、
1993 釧路沖地震?……..え、北海道で??
1995 阪神淡路大震災?….先に関西か??
2004 新潟県中越大震災….新潟に行ったのか??
…………
他の地方で地震が起きるたびに、「次は関東だ」と覚悟しました。
しかし、1990年から20年住んでいても東海や関東地方に大地震は来ませんでした。
そして、今回の東北地方太平洋沖地震です。
「騙されたのかな??」と思ってしまいます。
何故、東海地震の予知に特別に力を入れて来たのか?
過去の地震の記録を調査すると、東海・南海・東南海と広い範囲で連動する巨大地震が周期的に起きていることが分かります。
1605年、及び1707年の東海・南海・東南海連動型地震
1854年も同時ではないが、ほぼ連動して地震が起きている。
そして、1854年の90年後、1944年に東南海、1946年に南海地震が起きました。しかし、東海地震だけ起きなかったのです。そのため、「プレートの歪エネルギーが溜まっているので、いつ東海地震が起きても不思議は無い」と信じられたのです。
(背景には、東海・南海・東南海、3つ連動した地震が起きるはずだ、という思い込みがありました)
↓政府が、東海地震の予知に特別に力を入れるようになった経緯がこちらに書かれています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E5%9C%B0%E9%9C%87
では、東海地震はいつ起きるのか?
↓こちらのサイトでは、
「南海道、東海道地域の巨大地震はほぼ117年(標準偏差35年)の平均繰り返し間隔で発生する」と書いてあります。
http://www.bo-sai.co.jp/tounankai1.htm
とすると、次の東海・南海・東南海地域の地震は、1944年の117年後、2061年ころ起きることになります。標準偏差35年なので、2061年を中心とする2026-2096年の範囲の間に68%の確率で起きることになります。
地震なんて本当の所いつ起こるか分からないし、数学的なことを言っても仕方が無いのですが……、
今回調べて見た感じだと、
東海地震はもう少し先の話ではないか?
という気がします。
もちろん、責任は持てません。私の個人的な推測です。