剪定、腐乱病削り、たまに北キツネ

果樹園内では、雪が少しずつ溶けて浅くなってきました。
まだ深さ50cm近くあります。歩くとズボズボ抜かります。
朝のうちは溶けかかった雪が凍っているので、雪の上を歩けますが、
昼頃に暖かくなるとズボズボです。
本当に歩きにくいです。
果樹園の雪の上を北キツネが歩いていることがあります。畑に捨てたゴミ(残飯)を狙って来るようです。人間が苦労する雪の上でも、北キツネは軽々と歩いていきます。4つ足は凄いな!
北キツネ.JPG
果樹園の農作業は、相変わらず剪定作業と腐乱病削りの毎日です。
剪定は、沢山の実を付けても耐えられる強靭な骨格をもった樹形を作り、不要な枝を減らし日当たりを良くして色の良いリンゴの実を収穫する、大切な作業です。
剪定が終わると、このように切った枝が散乱します。
剪定3月.JPG
枝は雪が溶けたら纏めて片付けます。
果樹園中の枝を集めて歩く、片付けの作業も相当な重労働です。
腐乱病との戦いは、リンゴ栽培の宿命です。
木の表面に付いた、ちょっとした傷や、弱った部分から菌が進入し、木の皮を腐らせます。
治療法は、それ以上進行しないように患部を削り取ることしかありません。
この赤茶色のところが病変部です。
腐乱病.JPG
発見が遅れると、腐ったエリアがどんどん広がって行き、樹が枯れてしまいます。
人間に例えると、ガンのようなものです。
患部を削るのには、先の曲がったナイフのような道具を使います。
その名も「腐乱病削り」
腐乱病削り.JPG
腐乱病削りを使って、手作業で病気になった皮を削ります。硬い樹皮を削るのは結構な重労働です。腕や肩が痛くなります。
収穫期の10月は、まだまだ先です。
しかし、収穫に向けての農作業は雪のあるうちから始まっています。